「活動報告」

にじいろスタッフインタビュー①

「原始反射は内なる敵でした」

里村 忠弥さん

にじいろスタッフインタビュー、第1回目は、筆者がテーマを

「療育や発達支援からかけ離れたところから転職した人」と指定しました。

それならば、と美聡先生から推薦されたのが、里村さんです。

本日はよろしくお願いします。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

では早速なんですけど、にじいろのスタッフになる前はどんなお仕事をなさってらしたんですか?

「はい、島に来る前は東京で5年半法務の職をしていて、島に来てからは4年ほど職を転々としていて。

農業法人の立ち上げに携わることになり、スタッフになる予定だったんですが、それも全然進まなくて。

そこから、東京にいた時にやぶうちゅうさんのイベントをお手伝いさせて頂いた時に

にじいろさんの子どもたちの絵を展示したご縁で繋がった形ですね」

それでは、療育とか発達のこととかはわからなかったのでは?

「ええ、何をするのか全くわかりませんでした(笑い)。事務職のつもりでしたし。

子どもたちとの触れ合い方がわからないけれど、子どもと遊ぶのは好きでしたから

親戚の子供と遊ぶ感覚でいいですかって聞いたところ、それでいいって言われて」

遊びにしてはハードですけど…

「ハードですね。

それに、親戚なら少しくらい乱暴に扱ってもいいけど

わざわざ通ってきてくれる子をお預かりして、50分まるまる携わるのとでは、訳が違う。

それに、最初は子どもたちが抱える課題や困り感が見えなくて、どうしようかと戸惑って…」

確かに、知識がなければそうもなります。

「でも、ずっと見ているうちに、ボールの投げ方ですとか、空手の型とか、運動ですね。

それを修正すると、良くなるお子さんがでてきたんです。

それで、ああやれば、こうやればいいのかなぁ、みたいなのが見えてきました」

スポーツクラブのコーチのような?

「そうです。あとは普段の生活動作、原始反射の残り方や筋トレとか。

身体の動かし方を通して見ていくのが感覚統合療法の重要なことだと思っています」

ふむふむ。

にじいろのスタッフになって特に良かったことはあります?

「2つあります。1つは、自分の身体にも原始反射が残っていたことが日常の困りごとの原因だったとわかったことですね」

具体的にはどんなことが?

「手が内側に曲がる反射が残ってたんで、車の運転をしていて、ふと気付くと極端に左側に寄っていたりしたんです」

危険だ(笑い)

「あとはメモを取る時に、手が回り込んでるとか」

これですかね?

「そうですそうです。
そういうことがにじいろで原始反射を教わったことによって、自分の内なる敵が見えてきた感じです」

内なる敵とまで!

「はい(苦笑)。あともう一つは、社食が美味しいことです。

昼ご飯が仕事の楽しみの一つで、食べてると健康のバロメーターにもなりますし。

スタミナがつきそうなメニューがある日は、大人でもテンションが上がります(笑い)」

はー、なるほど。

「子どもとお遊戯する感覚でいたら、自分を見つめ直す機会になったのは嬉しい誤算です。

大人になってもできる、というのが…

それと、やっぱり子どもたちと触れ合うのは癒やしになります、よかったなぁというのもありますね」

本日は、色々お話しいただいて、ありがとうございました。

「いえいえ、こちらこそありがとうございました」

 

 

【ちょっと雑記】

雑談をしていたらば、里村さんと筆者は

「学生時代にサンスクリット語を履修していた」

という、不思議な共通点がありました。

キビキビしつつ穏やかな話し方は、古本屋をしていた時に学んだもののようです。

 

article written by Keiko Asari

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