「活動報告」

「伊仙町幼稚園教諭研究会、後編」

食が与える影響と、幼児期に必要な食の知識とは?」
 
後半は美聡先生による、食に関する講義です。
美聡先生が食の安全について気にかけだしたのは、東日本大震災の時長女がいたため、食べ物について何を信じていいのか分からなかったこと。
そして次女の妊娠中、妊娠糖尿病になってしまったこと。
最後に、発達支援の先輩が、食と発達障害について非常にこだわる方で、真似をし始めたら、家族で添加物やジャンクフードを拒絶する体質になったこと。
波乱万丈な食事事情ですね。
 
そして、発達障害だけでなく、健常の子、大人でも、炭水化物や添加物の摂り過ぎると、イライラや怒りっぽくなるのだとか。
 
そして身体の中で、ストレス耐性のホルモンを作るのは副腎という部分。
元々人間は狩猟民族だったため、ストレスとリラックスの緩急があったけれど、常に疲れやストレスに晒されている現代社会、子どもの副腎は疲れていて、それが不眠、アレルギーやアトピーに繋がる、と美聡先生。
 
それを踏まえて子どもの食生活で気をつけること
1.糖質の摂り過ぎ
血糖値の上下が激しいと、眠気やダルさを良く感じるようになったり、太りやすい体質になります。
2.グルテン/カゼインの摂取
グルテンが炭水化物、カゼインが乳に入っている成分。
それが小腸に張り付いて、体内の必要、不要なものを選別する力が弱くなり、最後には不要な成分が脳に入ります。
3:グルタミン酸の過剰摂取
味の◯ですね…
これには依存性があって、人工的なものを常に摂取していると、攻撃的になったりするそうです。
なので、天然だしや手作りの料理が
「安全な食事」
という話につながるわけです。
 
 
 
あとは、成長や精神安定に必要なのが亜鉛とか、腸は身体全体や脳にも影響する臓器なのだ、とか。
 
もう色々ありすぎて何だか分からない、という状態ですよね?
具体的にすることは6つ
 
1.グルテンフリー(小麦製品などの制限)
2.カゼインフリー(乳製品の制限)
3.糖制限(炭水化物・糖分の制限)
4.添加物が入った食べ物を食べない
5.1〜4のような食品を家に置かない
6.加工食品より素材そのものを食べる。
 
「これを実際に体験してみて、効果があって、初めて人に薦められるものですから、できることから一つ一つ始めてください」
 
これでほんのちょっとだけなんですけどね、と、様々な資料を出す美聡先生。
気が遠くなりますが……
 
最後の最後。
「安全な食への道は、自分の感覚を信じて、あぶないものは遠ざけるのが大事です」
 
その勘所を養うための入門講座のような会でした。
 

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